情熱が突き破る壁。 -株式会社A&G-

2階エントランス正面には、オブジェのように湾曲した特徴的なオレンジの造作壁が上下階を突き抜け、ビル全体を貫いて伸びている

池袋駅を背に、サンシャイン60を左前方に見ながらグリーン大通りを直進する。
首都高と交差する1ブロックほど手前の角地に、
真新しい白い外壁に印象的なオレンジが映える地上10階建てのビルこそ、
急成長中の営業代行会社「株式会社A&G」が今年4月1日から入居している新本社である。

創業メンバー3人でスタートしてわずか2年弱で大型のオフィスを必要とするほど成長していた同社は、
この4月から社員が一気に2倍に増員されるという大躍進。

これに伴い、昨年竣工したばかりの南池袋の新築ビルを一棟借りし、
新たなステップに突入することになった。

グリーン大通りに面したピロティ構造の1階部分入口には、
同社のイメージキャラクターである2匹の仔犬の写真とロゴマークを配置。

さらに、ガラス張りのエントランスの内側にはコーポレートカラーである
オレンジをふんだんに使用した分厚い造作壁にロゴをくりぬいている。
また、ビル側面のカーテンウォールのガラスには、
飛散防止フィルムを用いてビル全体を貫くロゴを描くという徹底ぶりである。

内部は、1・2階に来客を迎える応接室を兼ねたミーティングルームを大小7部屋配し、
3階から7階の5フロアがワークスペース。
8階はリフレッシュルーム、9階は研修ルームとし、
10階に社長室および経営企画室というオフィス構成である。

2階から9階を貫いてオレンジの造作壁が各フロアの同じ位置に配されている
(10階のみ、造作壁のカラーがブラックになっている)。

この構造には、フロアごと、プロジェクトごとに分断された同社のオフィスのどこで仕事をしていても、
A&Gの社員としての帰属意識を持たせる効果がある。

新本社のインテリアデザインを手がけた株式会社ビスは、
コンセプトを「コンセントレーションとコラボレーションの切り替えの場」と定め、
実質1ヵ月強という短期間でデザイン設計から入居工事を完了。

建材の香りも真新しい新本社では、すでに幾多のプロジェクトが同時進行で進んでいる。

10F

10階は高級感ある黒のイメージで統一されている。
右奥は社長席

10階部分のみ、下層階と異なり定位置の造作壁のカラーが黒になっている。1〜9階まではオレンジ

8〜9F

100名規模の研修やセミナーを開催することも可能な9階の研修ルーム

8階のリフレッシュルームは、透明なガラス壁の仕切りで分煙化が図られている。床面にはコーポレートカラーのオレンジで大きく星型が描かれている

2〜7F

3〜7階のオフィスでは、曲線と鋭角を組み合わせた独特のワークステーションを使用。ポジションごとにチェアの色を変え、業務を視覚化している

2階だけで5部屋あるミーティングルームは、用途や目的ごとに使い分けられる。シャンデリアと革張りソファのある部屋は主に賓客の応接に用いられる

1F

高い純白の天井が目にまばゆい1 階ミーティングルーム。もとは共用スペースになる予定だったという

壁伝いに天井に向かって伸びるオレンジの造作壁。壁の英文は、一見平凡なフォントに見えるが、じつはデザイン的に考え抜かれた書体だ。左端の「UP」の上側は各階の造作壁になっている

エントランス&セキュリティ

イメージキャラクターに使われている仔犬は、社長と専務の愛犬

各室の入退室は静脈認証によって管理され、セキュリティは保たれている

撮影協力 = 株式会社 A&G
インテリアデザイン = 株式会社 ビス
写真/デザイン = 川端智幸