希少性の高い旅

■人生を航海にたとえる人がいる。

人は生まれ落ちた瞬間から、
人生という名の大海原に出航する。

雨の日も、風の日も、それぞれの船で、
精一杯の帆を張り、力の限り海を行く。

旅には、悲哀、別離、死ーーー

様々な名を持つ波もやってくるが、
水平線を染める、愛情という静かな夕焼けを、
歓喜という赤々とした力強い朝焼けを求め、
人は航海を続けていく。

■人生を歴史にたとえる人がいる。

時空を超え、新しい事象が起こったとしても、人の為すことは、古い歴史をたどることになるという。

現在に残された遺跡にたたずむと、
繁栄、衰退、滅亡、再興ーーー
繰り返された歴史がその繰り返しを静かに語りかけてくる、
それでも人は、発見や出会いを求めることを諦めることなく、
今日も一日を探して行く。

未来を信じ、新しい頁を刻むために。

■人生を山にたとえる人がいる。

誰もが一歩、また一歩、と重い荷を背負い汗を流しながら山道を行く。
頂上はまだ遠く、見上げて確認することすらできない。

道は険しく息はあがるが、迎えてくれるであろう、山頂の涼やかな風、拡がる景色、次々に流れる流星群。
何物にも代え難い達成感、すなわち幸せを求め、人は今日も登り続けていく。

人生はさまざまな旅にたとえられることが多い。

その旅程は違えど、すべての旅は、一日、86,400秒という時間の積み重ね。
限りのある時間を、長さではなく、いかに過ごしたか、という視点で捉えてみたい。
人生の彩りや深みを増すために、普遍的な事象から希少な経験へと、自身の国境を越えてみては如何だろうか。

『希望』という名のパスポートはお持ちかな。

【処女航海】
11月、例年であれば秋の終わりを感じながら冬へ心の準備を始める季節だ。
しかし今年は、温暖なカリブ海を愉しむべく午前11時発、米国、マイアミを目指し機内に乗り込んだ。 >>続きを読む

【世界遺産】
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標高2,280mの頂上、マチュピチュ遺跡。
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【聖地登頂】
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ゆっくり走り始めると、カタンカタン音を立てながら、単線で緩やかなカーブを上っていく。 >>続きを読む

86400秒の地図INDEX