女性の美を外見だけでなく、
内面からも輝かせることを目指す株式会社コロン。
代表取締役の岸社長は、
ネットベンチャー企業の経営者であると同時に、
美容アナリストとして美容業界の企業コンサルを行い、
さらにNPO法人「日本ホリスティックビューティ協会」代表理事を
務めるなど、独自のフィールドで幅広く活躍している。
「大学生のときに『MORE(モア)』という雑誌の読者モデルを
させていただいていた関係で、いろいろなメーカーさんと
お付き合いする機会に恵まれ、
そこから自然と美容業界に足を踏み入れることになりました」
読者モデル出身の社長というと、
たんなる企業の広告塔のように思われるかもしれないが、
岸社長は違う。
独自の概念である「ホリスティックビューティ」を
提唱する理論家・研究者であり、またマーケティング手法により
女性の美について統計的に分析するアナリストでもある。
さらに、スタッフのほぼ全員が女性であるネットベンチャー企業・株式会社コロンの代表取締役として、
新規事業の創出やコンテンツの充実に尽力しているのである。
「美容の仕事には、自分自身が変わっていく面白さもありますが、
人間がもっと心地よく過ごせるような生き方や暮らし方を追求するという魅力もあると思います。
そんな魅力に惹かれて、気がつけば学生時代から今までずっとこの業界で生きてきました」
幼少時には議員や弁護士、裁判官などの「固い」「左脳的な」仕事に憧れていたという岸社長だが、
大学4年生になっても特に就職活動などはせず、請われるままに美容ライターや化粧品のコンセプトメーカーなどの
仕事をこなしてきた。
そんな岸社長が、大学の卒業論文のテーマに選んだのが「ホリスティックビューティ」であった。
「“ホリスティック”とは『包括的な』とか『全体的な』という意味の哲学用語です。
わたしはこれを21世紀以降の新しい価値観の中核となる概念だと捉えています。
世の中には相反する概念、たとえば『経済』と『環境』のような対立概念がありますが、
これからは一方向からだけ見て判断するのではなく、
全体観として考えていく必要があるのではないかと思います」
ホリスティックビューティとは包括的・全体的な美、すなわち「姿(外見)・体・心の調和」であり、
その調整法はライフスタイルの中にある。
岸社長はこの10数年、この概念を世に訴え続けてきたという。
やがて機は熟した。
きっかけは、ある酒造メーカーの創業100周年記念限定WEBサイトを受注したことだった。
この仕事での縁によって同社上層部とのルートを開拓でき、
あるとき同社の社長に対して「ビエナ」の構想をプレゼンする機会に恵まれたという。
「社長は『じゃあ、事業計画を書いてみてはどうか』と仰っていただいたんです。
わたしはそのとき内心『何だ、それは?』と思ったんですけど(苦笑)……。
とりあえず本を買ってきて、『なるほど、こういうことなのか』と(笑)、
半ば見様見真似で自分の構想をあてはめていって、改めてお時間を頂戴してプレゼンさせていただきました。
すると、『やってみたらいい』と出資していただけることになり、お蔭様で2000年にオープンすることができました」
これを機に、有限会社から株式会社に改編。
「ビエナ」を立ち上げ、以降はホリスティックビューティの普及に努めているのだという。
「ホリスティックビューティという言葉は、必ずしも最初かどうかは分かりませんが、14年程前に私が発想した造語です。最近では多くの方が口にされるようになり、一般的な用語になってきたと思います。
わたしは日本ホリスティックビューティ協会を立ち上げたりもしていますが、
べつに商標を取るつもりもありませんので、みなさんにご自由に使っていただいて、
興味をお持ちになる方がもっともっと増えてくればそれでいいと考えています。
ホリスティックビューティの根幹は『姿』と『心』と『体』の3つのバランスが取れること。
これが本当に健やかにならないと幸せにはなれません。
ストレスフルな世の中だからこそ、頑張りすぎてしまう女性たちにそのことを伝えていきたいですね」